Chloe

6月は特にこれといって出歩くこともないのだが、仕事柄コロナウィルスのワクチン接種を受けたら2回目接種後に発熱して倦怠感とともに体調の悪い5日間を過ごした。これから先、体調が酷く悪くなった話がSNSやらで拡散されるだろう、と思いながらベルサイユのばらを読んだ後のニュースで面白いものがあったのだが、ベルサイユ宮殿内にホテルができて宿泊できるというニュース。

https://www.cnn.co.jp/travel/35171755.html

https://airelles.com/en/destination/chateau-de-versailles-hotel/page/spirit-of-versailles

敷地内のど真ん中に滞在できるというもので宿泊費は1700€(約22万8000円)、この値段をどう捉えるかは、おそらくベルサイユのばらファンならば宿泊する方も結構いるのでは?部屋数は14室。ホテル内のレストランはアラン・デュカスがマリー・アントワネットに献上されたクラシックなフランス料理を提供するそうで面白い。最初は予約が埋まって予約できないだろうけど、どういった面子で泊るのかが少し疑問。大抵はカップル旅行なんだろうけど、気になるのは歴史オタクの人々。この方々が泊まったら興奮状態で夜も敷地内を歩き回って大盛り上がりをしてそうだ。なんてったってベルサイユ宮殿の夜だ、パーティーを開催してワインをあけるしかない。

そんなことを想像していたら、もうすぐパンデミックも終焉に近づいてきてるのだと感じるのだが、別のニュースでは、日経新聞では「10年後の日本の財政破綻率は50%」という記事。詳しくはないが、整合性が極めて高いDSGEモデルを使用してこの確率を出したそうだ。今回の新型コロナ対策によって、国の財政が悪化しているので、こういう結果が出たようだが、以前から破綻すると言われてきたのがここにきて前倒しになったようなものだろうか。にしても、この話や何年以内に大震災という話も恐怖感を煽っている側面があるので何とも言えないけど、確率で出すとそういう答えになってしまうので、きっとコロナ増税にして%を減らしていく策なのだろう。ただこの状況で増税になると、数字での計画よりも人々の疲弊が疲弊を呼びとんでもないことに繋がりそうだが。

そして今年のダボス会議のテーマが「グレートリセット」。だったのだがシンガポールにて開催される予定がウィルス拡大の恐れがあるため中止。しかし、テーマがテーマなのでまた再度開催するだろう。このグレートリセットは現状の経済や社会を一度リセットして作り直そうという趣旨のもので、以前このタイトルで本も出版されていた。パンデミックや世界経済、情勢からすると非常に分かりやすいテーマへの流れ。きっとみんなの思考もそういう方向へ向いていくのだろう。しかし、人間の歴史なんてリセットしてもしきれないくらいの失敗をしており、これから先の未来も失敗するし、失敗するのが本来の人間なわけで、このテーマに沿って話合ったから解決するかといえば流れは変わっても解決することはない。ただ生きているだけで問題を惹き起こし、毎年毎年を激動激動と言い放ち、いつもが激動なら激動でなくそれは日常なのではないかとも言えるその中で楽しい日々と憂鬱な日々を送るしかない。

先日はエルサルバドルではビットコインが法定通貨として採用されることが決議された記事もあった。こういったニュースを眺めていると、これはリーマンショックの時よりも、前置きというか下準備のニュースが色々ありすぎてまだ始まっていないアフターコロナはどうなってしまうのだろうか。

とは言っても、そんなことを考えているよりも音楽や読書や映画、食事のことを考えているだけでもう沢山なのだが。

最近、身体が疲れていた時に流していたのは、デューク・エリントンのクロエ。

Duke Ellington/Chloe

ボリス・ヴィアンの小説「日々の泡」にでてくるヒロインの名前もクロエ。この曲のタイトルからとったようですが、何とも気怠くてワクチン接種後の微熱にちょうど良い。

そういえば小説に登場するクロエは肺の中に睡蓮ができてしまう病になったのではなかっただろうか?

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