ロンドン留学記とベルリンからパリへの移動の記録 10 【2015.3.12-2015.3.28】

【3月24日(火曜日)】

朝、4時半に起きて準備をし、空港へ向かう。5時半頃にホテル前からバスが途中の駅まで走っていて電車に乗り換え空港へ。ドイツの時刻表に遅れはない。フライトは9時、テーゲル空港より簡素な作りのシェーネフェルト空港。LCCのカウンターが多くパリへはeasy jetで向かう。この間62ユーロ。荷物を預けたのこの金額だが手ぶらなら5,000円程度だった。(この時期1ユーロ=約130円)

11時にオルリー空港に着く。北駅前に降りるとパリはそのままのパリだった。雨が降っていると水はけが悪かったり、道にゴミは落ちてるしで汚いけど綺麗な街並みで歯がゆい場所だ。

今回は北駅近くのアパートをサイトのairbnbで探してみたが、安い部屋がどんどん出てくる。roomoramaというサイトもあり、こちらでも同じ部屋を募集しておりクーポンが使えるのと大家に連絡を取るのに業者を通すのでこちらで決めてみた。前にairbnbで予約をしたとき大家から返信が遅かったことがあったのだが、こちらはスムーズに予約できた。扱っている部屋数はairbnbの方が多い。 パリの街はエスカルゴと言われており、それは20の区が中心部を1区として時計回りの渦巻き状になっている。10区内であればどこへ行くのにも近く便利だ。1区のあたりはルーブルである。ただやはり宿泊費は高くつく。以前来た時は1ユーロ=100円程であったので4区のあたりで10,000円くらいだった。短期の滞在の場合は忙しく動くことがあるので中心に滞在するようにしている。しかし中心で安い宿泊先を探すのはなかなか難しい。それが最近になってairbnbのような直接に世界中の家主と交渉ができるようなサービスが始まり驚いている次第だ。当然、今後トラブルも出てくるとは思うが、まずは少しリスキーで面倒なところもあるが一度試してみることで今後の振る舞いを考えることができる。

パリ北駅

当日、大家と一度会ったあと、クリーニングするからもう一度来てくれと言われた後に大家と会えず少し待つことになったが数千円で北駅前から徒歩2,3分でキッチンもついたワンルームなら良い。下手にビジネスホテルをとってもパリ市内は値段が高いので、それならこちらの方がキッチンもあり快適だ。家賃は 50USD/泊、日本円で6,244円。ベルリンからの飛行機で使ったeasy jetも62ユーロで、節約すれば交通と宿泊費は減らせる。それに今回は国際学生証というカードを作った。これがあると美術館などが半額近くで入場できる。

そして今、自分のカード入れの中身は少し面白いことになっている。世界中で地下鉄のICカードは普及しており、日本の場合スイカカードが有名だ。この数年、何カ国か行き来しているうちにそれらの国のICカードが何枚も増えてしまった。今回のロンドンでのオイスターカード、香港、台北、パリ、ニューヨーク、バンコク、そして日本。グローバルという言葉を良く耳にするようになったが、そんな本を読むよりも、このカードが写っている写真を見ると、これがグローバルなのだと自分では勝手に思っている、空港から街に向かう時にこのカードがあれば、すぐに電車に乗ることができる。

バンコクのラビットカードは最近できたようで、いちいちチケットを買っていた時に比べて市内での乗り降りがかなり便利になった。ICカードがあると時間が有効に使え、やはり小銭が増えないことがいいし、場所によってはコンビニでも使える。それにしても、切符を切る職員もいなくなったし、最近は香港でパスポートのスタンプも廃止されていた。EU内ではシェンゲン協定があるため、一度EU内に到着した後の国境間のチェックはない。成田空港でも申請すればスタンプ無しで出国できるし、国境の感覚が薄くなってるように感じる。それに何ヶ国かのICカードを持ってるだけで、海外が本当に近所に思えてしまう。50年後はこのカードが一枚になってるだろうか。いや、この速さなら10年後あたりにそうなっているのかもしれない。

大家とすれ違いになり部屋に入れない間、他の住民の夫婦が大家に電話をしてくれたりと親切にしてくれた。マンションを修繕するために電気工事業者が来ていて、その住民が立会いをしながらだったのでフランス語の洪水になった。何人かの住民ともすれ違うので、ボンジュール、ボンソワール、エクスキュースモアと挨拶しなければならない。フランス語は全くダメだが挨拶だけは現地語でしないと特にフランス人は話してくれない。なにせ貴族がいる国だ。

大家を待っている間、すぐ近くのイスラムの料理屋でナンとカレー。6ユーロ。店内をよく見るとハラルと書いてあった。シャルリ・エブドの件があったからか欧米人が一人もいなかった。店員は親切だったがその件を考えパリではムスリムの店舗には入るのをなるべく避けようと思った。その後、大家と会うことができ部屋に案内される。キッチンに鍋や食器が置いてあり使っても良いとのこと。この金額でこの部屋と場所なら悪くない。

ワンルームアパート
アパートの窓からの眺め

荷物を置きスーパーを探しがてらオペラ地区へ向かう、部屋からオペラ座まで徒歩で約30分程。しばらく和食を食べていなかったので野菜やヨーグルト、水を買い込む。日本からは味噌と粉末のだしの素は持ってきているので、夕食は豚汁を作る。どうしても味噌や納豆を食べないと胃腸の調子が悪くなるので、この程度の滞在でも味噌は必要だ。パリのアパートでゆっくり夕飯を作るというのもなかなか良いものだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です