九州一周七日目、大宰府~長崎県

ハイアットホテルの朝食を食べにラウンジへ行くと順番待ちをしている人たちがソファに何人も座っている。ハイアットのスタッフはきびきび動いていて忙しそうだし客層も裕福そうな人たちが多く他のホテルとは違う。それに宿泊している人たちすらきびきび動きそうな雰囲気がある。ある意味そんな雰囲気なので少し落ち着かないのだが、欠伸しながら歩いてるような自分が珈琲を飲みながらそれを眺めていると興奮剤としてと心地良い。朝食は本当に美味しくて、席に案内されて卵料理を選ぶのだけどメニューにエッグベネディクトがあったので迷わずそれを頼んでみた。ホテルの朝食でエッグベネディクトなんて食べたことがない。こんなのをよく食べてる連中は考えると自分からすると一般人ではない、オーストラリア人くらいだと思ってしまう。ブッフェにある料理は見た目も洒落ていて、クロワッサンからマフィン、ショコラなんかのパンケーキがずらっと並び、瓶に入ったラズベリーソースがのったヨーグルト、適当に取ってきたので分からないけど何かのムース。普通に買ったらいくらするんだというようなブッフェだった。ブッフェから料理を取ってきて席に座った瞬間を目がけてスタッフがエッグベネディクトを持ってきてくれて、それがプルプルして転がるような卵で、それをホークで刺した瞬間、ここに泊まって良かったと思えるほど熱い卵黄がドバっと流れた。

朝食後に駅前まで散歩に行く。歩いていると携帯電話が鳴り、誰かと思ったらこれから行く予定の長崎で予約していた軍艦島周遊ツアー会社だった。明日の波が荒そうなので島への上陸は難しいとの話。そんなことをわざわざ伝えるために電話が入るのか、連絡はありがたいが一体何人に電話をかけているのだろうか?今から来れれば上陸できますがいかがですか?と聞かれ今は博多にいるから、それに上陸できないことはよくあるそうなのでしょうがないですね、と話すと、せっかくだから上陸してもらいたいんですよねとスタッフは言った。熱心なスタッフなのでこういう連絡は嬉しい。まぁ明日行きますよ、と電話を切った。

ホテルをチェックアウトして久しぶりの曇り空の中、車を走らせて太宰府天満宮に行くと平日なのに週末くらいの混みようの学生の群れ。参道は土産屋が並んでいて観光客が団子などを食べている。天満宮を歩き本殿に行って、人込みの中参拝をして中を歩ながら思ったのだが、九州地方は歴史のある建造物があきらかに関東よりも多く、ここから吉野ケ里遺跡も車で行けることを考えるとやはり日本古代の中心はこの辺りにあったのかと考えてしまう。すぐ近くに九州国立博物館があったのだが残念ながら休館日。そこに縄文時代から近代までの貿易の歴史資料が展示されていたのでこれは絶対見た方がいいと思ってたので残念、博多なのでまた再訪するべきか。

すぐそばにラーメン屋があり行列ができていたのだが20分程並びさっさと博多で初の豚骨ラーメンを食べる。学生が多いので替え玉を兎に角何個も食べてるので回転が悪い。ラーメンは美味しくて腹も満たされたので曇り空の中、時々パラっと雨が降ったが長崎へ2時間程かけて車を飛ばす。山々の中走ってさすがに疲れた。途中パーキングで昼寝して長崎に到着。博多に比べると街中のネオンが暗い。博多が明るすぎだったのだろうか。最後のホテルにチェックインした。

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