3年半ぶりの海外は台湾へ 5

時刻は16時。全員、ホテルの部屋で各自休息をとっている。台北に来てから2日目、動きっぱなしなので時々休憩を入れながら行動をしている。そして今夜は夜市場へ行くことになっている。その前に午前中に飲んだ高山茶が美味しすぎたので、茶器の専門店に行くことにした。

エントランスでみんなと待ち合わせ、ホテルから茶器店までUberで向かい、洒落た店内の茶器を端から端まで見渡し、なんとか4000円程度の見合った急須と湯呑のセットを購入。買ったのは自分だけだったが、帰国後、茶器が欲しいと他の面々は呟いていた。日も沈み始めていて、あまり時間もないのでそこから街へ出るとその周辺は飲食店が並ぶ信義区エリアで念願のマンゴーかき氷を食べることができた。これがなかなか巨大なマンゴーで新鮮でかなり美味しかった。南国で夕暮れ時にマンゴーを食べられることがあまりにも幸せすぎるのだが、これだけに終わらず、ここから夜市へ向かう。ちなみ店の名前は思募昔(スムージー)本館。

向かった先は臨江街夜市。かなり賑わっているがあまり観光客はおらず、台湾人が多いローカルな夜市らしい。出店の料理はなかなか手を出しづらいそれが何なのよく分からないメニューが多いのであるが、台南料理の屋台があったのでそこで牛肉麺と豚肉のロースのようなものをつまみながらビールを呑む。美味い。昨日の高級店の味からするとやはり台湾のローカル店のほうが格別だ。

もう一軒、K君オススメの小籠包の店があるということで向かっていった。裏道の小道を歩いていき、本当にこんなところにあるのか、というようなところに入口だけ妙に明るいその店があった。周りが暗いから店だけ明るく目立っているのだが、入口で店員が何人かで忙しそうに小籠包を包んでいる。列ができていたのでしばらく並んでいたのだが、どうしてこんなに夏の台湾、中国、香港などの夜は気持ちが良いのだろうか。以前行った時の夏の香港や上海の夜の空気を思い出せずにいられない。この感覚はどうしようもなく自分に染み込んでしまったようで、夏になるともうどうしようもなくこの湿度と気温の中に溶け込んでみたくなってしまうのだ。

店の中に入れるとカウンターに通された。店内は広くはなく、長居するような店ではなかった。出された小籠包を一口食べて、みんなで悲鳴をあげ、ここが今回の台北で一番美味しい店に認定された。こんなに美味い小籠包は食べたことがない。何というか小籠包が生きてるようにぷりぷりしていて、熱々でやられてしまった。店の名前は「正好、鮮肉小籠湯包」来れるものならまた次回来てみたい。

そこからまたしばらく歩き今度は適当に牛肉麺の店に入る。牛肉麺を食べ終えた僕等は一度ホテルに戻る。ここからは自由行動になるのだが、O君が昨日行けなかったクラブに行きたいと昨日と同じ球技場エリアへ向かってみた。K君はサウナへ行くということでクラブへは3人で行ったのだが、時間は23時の土曜。やはり金曜の夜よりはまだ客が集まっていない。

場所を変えようかともう一件、他の場所で目当てのクラブがあったのでそちらへ向かうことにした。Uberで向かったのだが違う場所で降ろされ、なかなか場所が見当たらす、歩きながら探すとFitness Centre という看板のところに人が並んでおり並んでみるとそこがPawnshopという海外からもDJが来てプレイするところだった。中に入ると今までの夜市の雰囲気はとはガラッと変わり東京、海外のクラブにいるような雰囲気でかなり盛り上がってる。酒を呑みながらテクノミニマルの選曲で気持ち良く揺れていた。だが深夜2時を回っても目玉のフランスからのDJが出ない為、椅子で思わず寝てしまった。O君は明日、一人で九分へ行くということで遅くならないようにホテルへ戻ることにした。

外に出ると台湾の女の子二人から日本人ですか??と声をかけられ、しばらく話す。日本語は自分で勉強しているそうでかなり流暢であった。台北に来てから日本語を勉強している人が多いがそれほど日本に対して憧れのようなものがあるのだろうか。そこに男の子も来て電気グルーヴが好きなんです、なんてことを言われて盛り上がっていたのだが、もう眠すぎてUberを拾いホテルへ帰宅した。時刻は午前3時を過ぎていた。

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