九州一周五日目 九重、湯布院、別府温泉

天気予報を見るとそろそろどこかで雨が降る予定なのだが、またも晴天。今日は移動が長いので助かる。というか日常生活でもこんなに毎日晴れること自体があんまりないんじゃないだろうか。自分の場合、何故か旅に出ると晴れの日が多い。ちなみに関東地方はこの間ずっと雨らしい。

黒川の温泉宿をチェックアウトして今日も一日ドライブになるような旅程なのだが、晴れているので山道を走っていて気分が良い。この山道が雨だとなかなかキツい運転になりそうなので運が良かった。車で走っている途中にビジターセンターという道の駅のような施設があったので朝の珈琲をテラス席で飲む。晴天で山に囲まれたところで朝一の珈琲を飲むということが気持ち良すぎて平和ボケしてきて、色々な日常のことがどうでも良くなってしまった。コロナだろうが不景気だろうが至福というものは単純に結局こういう珈琲を一杯飲むだけのところにあったりしてしまう。日常だと入ってくる情報が多すぎるのだが、ここにいると色々な情報が遮断しても良くなり気分が落ち着いてしまう。結局は遮断されてしまった方が幸せなのだろうか?もしかすると、ある期間はこういうことに時間を使わないと正常な精神を保てないのかもしれない。現在の普段の生活は仕事かインターネットに24時間どっぷり接続されていて頭が休む間もないとは言われるけど、こういう機会にそれがよく分かる。日常の身近な生活にもこういった距離感をどう取り入れようか。自分なりに考えたのは人と会って話をしているだけでも変わるが、一人の時間に何をするか。たとえば楽器の練習、この文章を書く作業、特に楽器はいいと思う。演奏に集中できるので精神安定剤になるはずだ。

そしてこの後、向かった先が九重夢吊り橋という大きな吊り橋で、まぁ、ただの吊り橋なので家族連れの観光客を眺めながら長閑さを感じるだけで湯布院へ移動する。湯布院に到着するとそこは混んでいて金鱗湖はすでに紅葉で近くから中国語が聞こえてくる。

湖周りを少し散策して湯布院を出てまた山道を走り別府に到着する。湯布院にあった蕎麦屋は混んでるし値段は高いしで昼食を食べていなかったので、調べた有名な胡月という冷麺の店に行く。麺は硬めの太麺でほんの少し酸っぱいキムチの乗った冷麺でこんな夏日にちょうど良い。

海岸へ向かい浜辺を少し歩く。今回、海に行く旅程がほとんどないので来てみたが、やはり海は見ているだけで気持ちが良い。別府の観光地は地獄温泉なのでホテルのチェックインの前に行ってみることにする。海地獄が有名なのでそこへ行ってみると、硫黄の匂いがして売店の土産売り場が鬼グッズだらけ、地獄キャップ、地獄Tシャツ、ふざけている。なんだか電気グルーヴを思い出した。

海地獄自体も青い温泉でめちゃくちゃグツグツいっていて湯煙がものすごい、これもふざけている。何を楽しんでいいのか分からず微妙な感じでそこを後にした。

ホテルに着いてチェックインするのに並んでいると、目の前にカメラマンとリポーターらしき人。来そうだなと思ったら、やはり声をかけられ旅行支援クーポンを貰うところを撮影したいと言うのでOKした。テレビ大分の放送で使うそうだ。

動画で見つけたのがこれ。↓

顔も撮ったと言ってたのだが顔が映る瞬間、子供にカットが入れ替わった。大分に知り合いなんていないからどんどんとってもらって構わないのだが。部屋に行くと、今回の旅、いや、今までの旅に行ったホテルの中でも非常にレベルの低い、いや、古いからか、昭和の洋風旅館の部屋でびっくりした。今時こんな部屋があるなんて。こんな絵画、他では絶対飾ってない。ある意味貴重だ。

夕食まで時間があったので別府駅前を散策したのたが寂れている。寂れているけれど人は結構歩いているので、こういう日常が普通なのだろうか。まぁ、県庁でもないし。ホテルの温泉はなかなか良かったが、夕食はブッフェで週末だったからか家族連れで相当に混んでいた。料理はまぁ、見た目と量の多さで見させているだけで味はとくにと言うような物。適当に食べて呑んで部屋に戻る。別府は何だか少しシラケた一日で終わった。明日はここから北上して福岡県の門司港へ向かう。

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