2023から2024へ

ブダペストから日本へ戻り、通常の生活が始まり、母親のいる病院へ出向き色々と手続きをしていたが、することはと言えば感染対策の為、10分間だけ面会し母親と顔を合わせるのみ。比較的顔色も良くなり、入院しているのでしっかり食事も摂れていて日々回復しているようだった。

入院していることで、こちらも不安に思うことはなくなり、そのまま年末を迎えることになった。年末に向けて、あちこちで友人と会うことがあり平常の生活が訪れていたのだが、何だろうか何か意力の低下というか、やることをやり終えて脱力状態になった。旅の疲れもあったのか、帰国後はとにかく身体が重くて動かない状況で、まぁこれは長旅と食事の違い、旅の最中ついついワインを飲みすぎ、食べ過ぎによるものであろうと質素な生活に戻した。しかし気持ちが低空飛行なのは、また自由に国内海外を動き回りたいというパンデミック中の願望が叶い、よく言われる燃え尽きとでも言うのか、目標がなくなってしまいしばらく脱力していた。もちろん日本は平和でなにも問題はないのだが、それはそれで寝ぼけてしまうような平和ボケ状態。

さて何をしようかと次のことを考えるが何も浮かばない。とは言え、こうして文章を書いていることで、自分自身を探ることができるので、年末から年明けに向けてずっとセルビアとブダペストの滞在の記録をまとめていた。書いていると面白いのがたったの10日間ですら人の心は変化していくということ。成長とも言えるし、まぁある程度の年齢になると熟成されていくとでも言うのだろうか、30代の頃とは違い立ち止まって想いに耽ることが出てきた。そんな中で自分が今したいことは、書き続けることか。書いていたら、人の歴史や世界の今日までの動きや仕組みをもっと調べたい衝動に駆られてきた。

パンデミック後の世の中の動きは経済やテクノロジーの進化、職業も含めて、何故そんなことが起こってしまうのか驚くことが起こりつつある。10年前におぼろげに考えていたことが現実になってきて、もはや真摯に取り組む時期なのかもしれない。身近なところでは、働き方、住む場所などのライフスタイルを変えていきたい気持ちが強い。帰国後はぼんやりしていたことが少しづつ整理されてきた。

秋口には親の体調もすっかり回復し病院を退院ことになり、久しく会っていなかった友人たちと会うことも増え、街は正常化してきた。久ぶりに会う面々は自分と同じく歳を重ねていて、あぁやはり時間は過ぎていくのだな、なんてことを考えていると、情報化社会は進めど、人体というものは昔から変わってはおらず、そんな中で生活を変えるということは、なかなか大変だな、なんて考えてしまった。やはり人生は短くあっという間だ。

もう冬に入った銀座は人が沢山歩いていて、元の賑やかな週末に戻っていた。夢が覚めて現実に戻ったのだ。

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