今年2020年ももうすぐ終わる。今年は転職や引っ越しをし、かなり慌ただしくも挑戦できた1年だった。そんな中でこのホームページの立ち上げができたことが自分の中では大きかった。10年前から作ろうとは思っていたのだが、なかなか作ることができず、ホームページが必要かどうかかも分からず時間が過ぎていた。実際はSNS等で書くこともできるのだが、ここにきて思ったのはやはり自分の出したいコンテンツのボリュームが大きくなってきており、Facebookなどの媒体ではそれを整理しづらい量になってきたから。
それ以外の立ち上げた理由もあり、やはり今年のパンデミックにより、僕たちの生活がぐっと未来へ近づいてきてしまった気がするからだ。それに伴いテレワーク等のテクノロジーもどんどん発展するだろう。直近の気になったニュースではスカイマーク社が来年4月から週休3日制を導入、副業も認めている。それとLCCのピーチは定額乗り放題を検討しているということ。これはまさに僕が数年前に未来がそうなったらいいし、そうなっていくのだろうと考えていたことだ。しかし、それはもっと先のことだと思っていたのが、まさかこんなに早くなるとは。
この「週休3日」と「サブスクリプションモデルのエアチケット」、これは言い換えると、僕らの余暇が増えてどこにでも移動できる未来を表している。休みは今の時点では3日とはなっているが、技術が進めばもっと休みは増える。良いようにも聞こえるが、職を失うという怖い面もある。
おそらく、乗り放題はいったん中止になったりもするだろうが、最終的には例えば季節が春から夏になる時と同じように寒い日と暑い日が交互に交わりながら変わっていくのだと思う。そして僕たちの休日。副業を勧めてはいるが、ここが問題で、空いた時間を他の会社で仕事をすればいいのかと言えば、今は良くても、この先他の会社でも航空会社と同じようにテクノロジーは進展していくのだ。要するに人はあぶれる。そんな中で時間を持て余した人々はどうするのか、何をするのか。
つまりほとんどの人々は働く必要のない社会で生活することになる。これは大きな問題であり喜んでいる状況ではない。それはお金を稼ぐ等の問題ではないのだ。人というものは、生きがいがないと生きていくのが非常に困難な生き物だ。一日一日と何かをしないと生きていけない。何もするなと言われてもしないわけにはいかない生き物なのだ。
ちなみにある実験では何もするなと地面に座らされた人は我慢できず、その時何をしたかといえば、地面に指で絵を描き始めたそうだ。昨年に行ったスペインのバルセロナ。失業者は多く治安の悪くなってしまった所にいる若者たちも今何がしたいかと言えば、仕事がしたくてたまらないということだった。
仕事が僕たちから奪われる未来。何をするかというと、地面に絵を描くことと同じように、PCでもスマートフォンでもタブレットでもいいので、インターネットの世界へ飛び込むしかない。そこに自分のホームがあれば、そこを拠点にして様々なことを発信していくことができる。今、書いていることは、あくまで僕の意見であって、どうなるかなんて分からないが今のところ自分ではそう感じる。これもホームページを立ち上げた理由の一つだ。
ブログは自分の人生を切り売りすることと言われているが、そうブログは売れるのだ。ブログでなくても自分の得意ジャンルならばなんでもよい。とにかく早いうちにこちらの世界に拠点を作っておけば今後動きやすいのだ。
会社で働くもの結構、会社事業を立ち上げることも結構だが、それとは別に生きがいとしてインターネット内での個人の拠点も作っておくことがこれからの時代必要になってくる。会社は存続するがそこで働く人員規模は縮小していく。ホームページやブログなど発信していくことを恥ずかしく感じることも理解できる、実際に自分もそうだ。しかし、旧社会の生き方をするのか、新社会の生活をするかはこの壁を乗り越えられるかどうかにかかっているのだと思う。江戸時代末期から明治維新に移り替わる時と同じように。
それと僕らのお金は?これも直近ですでに日経平均は最高額を叩き出し、アメリカ株も好調だ。前にも書いたが仮想通貨の値上がりも物凄いことになっている。実体経済から離れためちゃくちゃな話であり、それはつまり金余りの状況だ。しかし失業者や貧困に喘ぐ人々が増えている。ベーシックインカムの話もいずれは政府から発表せざるをえない時が来るかもしれない。そうなれば全国民が、全人類が生活最低の資金だけは確保できるということだ。最低とはいえ、この時代であれば普通の生活をしていくことは可能だと思う。要するに全ての人々が一律に金持ちになる。ただし、先ほど述べたが仕事はないのだ。生活する資金と時間はあるが、することがない。これでは路頭に迷ったと同然だ。今いる社会でも金持ちには金持ちなりの悩みがあり、何もしないでも金が入ってくるということ。そうなるとやる気が起きず、ただただ日が過ぎていってしまう。そこで必要なのは本当の生きがいを見つけるということなのだ。お金と幸せはやはり別物だ。
このことをしっかりと心に留めておこうと思う。
それと年の瀬に素晴らしい選曲のmixが届いた。
今は亡きnujabesのマネージャーを務めていたKoizumi Takumiさんとnujabesの音楽性を伝えてきたレコード店「tribe」のFKさんのJazzの選曲。nujabeの世界観を聴いていると、今年あった色々なことを洗い落としてくれるような感覚になる。
そして今夜は寒月。Bill EvansのMoon Beamsをかけてみた。
音楽はいい。そこに音楽があれば、それだけで不都合なことは取り除かれていく。
REJOICE MIX for K.O.L Radio