ロンドン留学記とベルリンからパリへの移動の記録 8 【2015.3.12-2015.3.28】

【3月22日(日曜日)】

朝食はホテルで食べると別途7ユーロで、大した食事でもなさそうなので近くのカフェで食べる。3ユーロ程度でパンと珈琲が買えるのでロンドンに比べると非常に安く感じる。晴れたのでアレクサンダー広場へ向かう。

観光地を回るつもりだったが、ベルリンはクラブミュージックが有名で様々なクラブやバーがある。ロンドンに留学していた時にクラスにイタリア人のDJがいて、彼はベルリンに詳しくお薦めの店を何件か教えてくれた。その一つの店が世界最高峰のクラブ、ベルグハイン(Berghain)であった。彼が「ベルリンに行くならここは絶対行くべきだ、エントランスでチェックがあったり地下はゲイが多いけど上の階にあるPANORAMA BARは一般人でも大丈夫だ」と言うので行ってみた。店は金曜の夜から月曜の朝まで36時間エンドレスでやっており再入場も何回でも可能だ。しかし、とにかく入場チェックが厳しく内部の写真は絶対に撮ってはならない。場所も分かりづらい、なので最初に昼間に行ってみることにしてみた。

Berghain ベルグハイン 日中からドスドスと低音が外へ漏れている。

近づくにつれて団地の中でドスドス低音が響いてきて、それらしき建物は巨大な廃墟。この外観と雰囲気だけでも強烈だった。少数の人々が並んでおり、自分の番になって入口へ近づくと厳ついドアマンにジロっと見られ「あ~、一人か?」と聞かれ、一人だと言うと、「ダメだな」と首を振られあっさり退散。悔しいがしょうがない。

予定を街の観光に切り替えアレクサンダー広場へ戻り、テレビ塔、ベルリン大聖堂を見る。テレビ塔はやはりかっこいい。昼食はドイツ料理を食べようと思い、広場の近くにあるニコライ地区でツム・ヌスバウムスという店に入る。ドイツの定番料理のアイスバインを薦められ食べる。アイスバインは豚足を塩で茹でたもの。味はこれだったら日本で食べる豚足の方が好みだった。豚足に味が染みておらず、クセがあり量もかなりある。が、ビールはなかなか美味しかった。ブランデンブルグ門、ホロコースト記念碑を回る。ちょうどテレビの撮影をしており、ユダヤ人が何人もいて取材を受けていた。Tシャツの背中に「meet2respect Juden und Muslime」と書いてあった。今年はISISのニュースだらけなので、こういった集まりが多いようだ。ロンドン滞在中もチュニジアでのISISによる観光客襲撃事件を何度もニュースで流していた。

左手にドイツ料理店のツム・ヌスバウムス
アイスバイン
ユダヤ人ホロコースト記念碑
日曜日なので閉まっている店が多い。

夕方フリードリヒスハイン地区へ向かう。この辺りはカフェや雑貨屋が多く、ナイトライフのメッカであるそうだ。壁は落書きが多く面白そうな雰囲気の場所だったが日が暮れて来た為、一度ホテルへ戻る。夜になり、一度入店を断られたベルグハインに再度向かう。夜ならば人も多くて紛れるから大丈夫ではないかと思いエントランスに並ぶ。行く前に入店方法をインターネット上で情報を調べてみた。そこに書いてあったのは”全身黒で固めると入れやすい”ドアマンとしっかり目を合わせると入れやすい” ”団体ははねられる” ”キャピキャピしてるとはねられる” ”ドイツ語を話せない観光客ははねられる”といくつか出てきたが真相は分からないそうだ。玄人でもはねられたり、1日目は入れても次の日は入れないことも良くあるそう。すべてはドアマンによって一瞬で落とされるかどうか決められてしまうという恐怖感。しかし懲りずに夜にもう一度行き再戦してみようと22時に向かってみた。夜だと道程が暗く雰囲気は悪い。建物自体も廃墟である。エントランスに並んでいると前の1人、3人組、次の3人組が次々と断られはねられていく。ドアマンは昼間とは違う人だったので大丈夫かと思ったのだが、10秒ほど全身を見られやはり帰れの合図。 入れない人たちは苦笑いながら帰っていった。行った人や、行ってみたい人がいたらぜひ挑戦して話を聞かせてほしいものだ。悔しいベルリンの思い出になった。遅い夕食は駅のスタンドでカレーヴルスト。ホテルへ戻り就寝。

フリードリヒスハイン地区
治安は良くないそうだが個人的には好きな雰囲気だ
夜のBerghain
ベルグハインへ行くときはOstbahnhof駅を降りて歩く。

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