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カーツワイルの未来と人生再設計

レイ・カーツワイルの「シンギュラリティは近い」を読んで自分の人生設計を改めて考えなおした。シンギュラリティという言葉は最近は巷にありふれているし、内容についても色々なところに書かれている。しかしAIが人の知能を超えるとはあっても、具体的にこれからどうなってその先の未来と我々はどこへ向かうのかを、実際googleの現場にいる技術者のカーツワイルが書いたこの本は、未来の予想図というよりは計画書のように読めた。

固く考えずに読めるこの本はただただ面白い。2045年のシンギュラリティをむかえるにあたって真面目に考察されていて内容はぶっ飛んでいる。以前、未来の人類は身体を持っていないということをなんとなくは聞いてはいたが、まさにそれで、我々は今、エポック4のテクノロジーの設計という時点にいる。エポック1は原子構造、2はDNA、3は脳、と生物の進化がありエポック4にたどりついている。気になるエポック5はテクノロジーと人間の知能の融合だ。おそらく2030年代はこの分野が急激に伸びると考えられていて、もう10年後の未来だ。2045年と聞くとまだ少し時間があるように思われるが、僕が思うにはその過程におそろしく予想だにしない変化があり、それに追いつけるか追いつけないか、受け入れらるるかどうかで血をみる可能性もでてくると思う。

そしてエポック6で宇宙が覚醒するそうだ。

宇宙の物質とエネルギーのパターンに知能プロセスと知識が充満する。ここまでくると、何がどうなっているのか想像もつかない。ただこの本を読んでそこに到着するまでの気の持ち様は何となくだがニュアンスだけは分かってきた。自分は今、まだ変化のゆっくりな時代にいて、知っている人からは今の時代は過去に見えているのだろうか。自分でも7年前くらいに電子通貨などなかったのに日本でまだ使用できないapple payを使いたくて、現金の入った財布を持たない生活をして未来の生活を待ちわびていた。東京も離れた。もう物価の高い都会一極集中など時代遅れだと思っていたからだ。さて今回のコロナ騒ぎでどれだけの人がそれを感じ、行動に移すのかは興味深い。

今までの教育と僕らの概念だと学校を卒後して企業に入って結婚し子供を作り定年まで働いて老後は年金でのんびり暮らす。という生活もこれからは危ぶまれているとまではよく記事に書いてある。それが、2030年代からは大幅に変化し全く違う世界になりそうだ。そうであればあと5年後くらいから変化のスピードは速くなる、そしてコロナの影響で物事の変化は前倒しになっている。

テクノロジーは指数関数的に伸びていて、気が付いた時には遥かかなたへ成功してしまっているとカーツワイルは話しており、例え話として、湖の魚が死なないように睡蓮の葉を管理する人の話をあげている。睡蓮の葉はとりたてて広がらなかったので、管理人は旅行にでかけたが、睡蓮は数日で2倍ごとに増えるため、湖は睡蓮でいっぱいになり魚は死んでしまったということだ。これと同じようにテクノロジーの進化も倍のスピードで伸びていくので、我々が気が付いたときには、人の生活はテクノロジーで埋め尽くされていることだろう。それが、遠くないこの数年間で起こりうる。

気になった点を上げると、発売したのは最近だが実際10年前に書いたこの本で、現実のオフィスを使う理由がまったくなくなる。不動産はヴァーチャルなものになると述べていた。これはテレワークになっているまさに今のことだ。

まず脳と機械を接続する。そして、いずれは食べ物から栄養をとるという面倒はまったくなくなる。この技術は2020年代の終わりごろにはかなり成熟される。ナノロボットが登場し血液中に流しこまれる。そして心臓をもつかもたないかについて、もっとも有効な方法は完全に取り除くことだと断言している。脳をスキャンしてアップロードしコンピューティング基盤に移し替え、非生物体となる。これはおそらく2030年代の終わりころには現実のものになっている。

さて、僕らはどうすれば良いのだろう?

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セミリタイア FIRE

最近話題の、というか最近知ったこのFIREという単語。これはFinancial Independence Retire Early: の略で、早い時期に資産を形成して会社勤めを辞めて自由になるライフスタイルのこと。

「FIRE 最強の早期リタイア術・最速でお金から自由になれる究極メソッド」著者はクリスティー・シェン&ブライス・リャン。この内容がかなり刺激的で読んだ後もこのことについて考えることになった。昔、20代後半の頃に橘玲の本を読んで資産運用に興味を持ち、なるほどお金がお金を生み出すのだと理解し、FPの資格なども取得し株式投資も始めてみた。その時に貯蓄できた資金はほとんど海外旅行に費やしてしまったが、それはそれで経験を得るために必要なものだったので自分の人生には必要だったと思っている。

しかし、この時期にこの本を読み、これと一緒にレイ・カーツワイルのシンギュラリティの本を読み、この先の未来ががらっと変わる具体的なことも知ったことで自分もまた動き出したいと強く思い始めた。

ずっと動いてはいるのだけど、ここにきていよいよ本格的な準備期間に突入しないとならないのかという変化の時期に入る気がする。実際、6年前に東京での生活から今の地方への生活へシフトし、海外と往復することを目的としてみたのだが、もっとそれを進めようとするのであれば確かに時間と資金が必要だ。この本の著者は会社員時代に大きな資金を貯め、それをアメリカ株のS&P500へ投資し年利4%で運用すれば働かなくとも生活はできると話している。そして今は小説家になったそうだ。自分もS&P500には投資しているが、たしかに普段の生活を節制し積み立てていけば、上手くいけば最終的にはそうなるだろう。ただ、自分はずっと定年まで働くことを考えていたので、セミリタイアなど考えてはいなかった。今回分かったのはリタイアという言葉。これが良くない。企業からはリタイアしても自分のやりたい仕事を始めるのだ、生活資金は投資からの年利4%やパートタイムなどを利用して。

これには今まで気づかなかった。インターネットでSNSやYoutubeなどの場所でアイデアがある人にならば誰にでもチャンスのある市場が開かれたので、嫌々会社に行くくらいならば、ここで自分のやりたいことで稼ぎたいだろう。その後ろ盾として、ある程度の資金があればチャレンジしやすい。何もなくても始めてしまう人もいるだろうけど、できれば始めは2つの仕事を同時にしながらやるのが自分的にはいいと思う。それは金になる仕事と金にはならないけど自分のやりたい仕事だ。若いころに音楽やアートをやりたかったが会社員になることで諦めてしまった人は多い。しかし、いまや誰でも発信できるシステムが整えば才能を開花させやすい時代になった。しかもこれからのAIの進化のスピードはおそろしく早い。カーツワイルの本の内容からすると2030年代には今まで人類が体験したことがないようなことが起こりそうだ。そして人の仕事は機械が行うようになるため、その時の為に今は準備が必要となる。そんなことを言われても何をすればいいのか分からないという人は多いだろう。未来のことは誰も分からない。でもカーツワイルやハラリの話から未来のニュアンスはなんとなくだが感じることはできた。

これからの変化の時代にどうしようか考えている人にとって重要なことは、勇気と挑戦が必要になってくる、ということだと思う。

21 Lessons

ユヴァル・ノア・ハラリの21 Lessons読了しました。

今回も最高でした。ちょうどこの時期、この内容は早めに読んだ方がいいと思います。今までの著書(サピエンス全史、ホモ・デウス)にはなかったニューエイジのわけの分からないものだと本人が思っていた瞑想について説明しています。

実は自分も最近、一日五分間ですが瞑想を始めていたのですが、何か新しい物の見え方ができるような気になったので続けています。具体的には落ち着いて物事に集中できるチカラなのでしょうか。続けるのは難しいですが、なるべくやっていきたいと思います。

自己の狭い定義を脱することが、21世紀における必須のサバイバルスキルとハラリは説いていて、アルゴリズムが巨大になるまで残された時間もあまりないと話しています。いよいよ次の時代が来たかという感じです。今後は各自の準備が大事になっていくのでしょう。