「Music/音楽」カテゴリーアーカイブ

2023年の年明けから春に(Artizonal museumのダムタイプ)

今年が始まってからまだブログを書いていないと思ったら、九州ブログは書いてたんでサボってたわけではない。でももう4月になってしまった。つい先日年が明けて、何だかんだで春になってしまった。

この間、あっという間ではあったが、親が癌になったり、俺がぎっくり腰になったり、まぁ色々と結構なことが起こった。にしても親の癌は初期の肺癌だったのがたまたま見つかって、今ならすぐ切除できるからと言われるまますぐに手術をすると30分で切り取ってしまった。先生が取った腫瘍をこれこれと見せてくれて、梅干したいだなと思いながら写真を撮らせてもらった。あれ、梅干しだったんじゃないかと親には話しておいたが。にしても癌という病に付き添うと色々な検査があって意外と面白い。CTのPET検査というもので癌が転移していれば色がついて写ったりと。

年明けは、銀座で友達を会ってコリドー街で鰻を食べたり、このコリドー街でじっくり平日に歩いたことはないのだが、コロナ明けはどんな感じなのだろう。正月明けの平日は空いてて快適だった。そのあとハイアットに入ってるカフェに行ってみるとアルコールもおいてあったので、昼からビールを飲んで幸せな正月明けであったのが、そのあと、ぎっくり腰。ヒートテックの下を脱ごうと片足立ちになったところでグキっとやってしまった。なので、2月は親の病院の付き添い以外は引きこもっていた(笑)そんな中、たまたま近所のカフェに行っってみるとなかなか寛げるスペースで友達と夕方にワインを飲んでいた。

先日、東京駅近くにあるArtizon Museumという美術館でダムタイプ(DUMB TYPE)の展示があったので行ってみた。もう何年振りに見るのだろう。池田亮二の音響作品なんかは映画館に観に行ったり、恵比寿のガーデンプレイスはコンテンポラリーダンスがバキバキの電子音の下で行われたりと、尖がりまくった集団なので大好きなのだが、美術館に入ってみるとやはり予想してた通り真っ暗だった(笑)本当に真っ暗が似合う、その辺のテクノDJより雰囲気はテクノだ。多分暗いはずだと思い自分も黒い恰好で来てしまった。そして見終えた後に物販でダムタイプのTシャツを買った。もはやファンだ。というかライブ後にバンドのTシャツを買ったりしてたのが懐かしい感じに思えてしまった。

今回、坂本龍一が参加していて、各国で録音したらしいフィールドレコーディングのアナログ盤がプレーヤーで鳴っていた。それにしても都内はマスクを外している人もちらほらいて、やっとイベントごとに出かけられる雰囲気の中、友達と新橋の飲み屋で、青空の下で焼き鳥を食べながらビールを飲んだ。

友達はそろそろ何か新しいことを始めたいというような事を話していて、まぁ何をするかは決めてはいないのだけど、さて自分は何かしようとすれば、直近だと自分の遺伝子解析をして自身の体内のことをよく知っていきたいというのが思い浮かんで、なにか事業を起こすというようなこととは少しズレている。

もうね、年末年始が忙しくて、映画を見る回数と読書の数が減ってるのだ。金原ひとみさんの小説なんか読んでると本当すげーなと思ったり、エドガーライトのラストナイトインソーホーを見ても監督はやっぱり最高だ!と刺激を受けてるとまだまだ楽しめることが大いにあるのに、労働や雑事で時間が過ぎていってしまうのが、やはり歳をとったからだろうか。

時間が過ぎるのが早くなっている。と言って焦ってもしょうがないのでゆっくりと年相応に楽しんでいくかと思ったら、5月から公開される「TAR」という映画がグラモフォンが協力しているベルリンフィルの映画らしいのだが、サントラも発売予定でそのジャケットにケイトブランシェットとグラモフォンの黄色いタイトルでマーラーと書いてあるんでテンション上がってしまった。そして5月の連休には都内でラ・フォル・ジュルネというクラシックのイベントでベートヴェン祭が行われる。世の中が騒ぎ始め出した。

自宅のリスニングルームの機材の更新、へ向けて(まだ終わっていない)

自宅のリスニングルームのオーディオシステムの更新をしていくことにした。リスニングルームと言っても自宅自体がリスニングルームのような物ではあるが。この十数年間、特に何の問題もなくオーディオ機材を買い替えることもなくずっと使用してきたが、特にオーディオオタクというまでは予算をかけてはいないので中途半端と言えばそうだが、音楽好きなのでなるべくは環境を整えるようにはしていて一応そういう環境は作った。

今使用している機材が、2001年頃に購入したシステムで、アンプはDENONのPMA-1500RⅡ、CDプレーヤーはDCD-755、ターンテーブルはテクニクスのMk3。スピーカーはJBLの4302。当時では結構話題になってたモデルでCDが成熟期に入った時期だったように今思う。なのでCDを聞くには自分も含めて一般の人が聞く分には十分と言えるほどの音質だとは思っていたが、いつの間にか音楽はCDから配信へと変わり、去年と今年で在宅時間が多くなり配信で大いに聞くようになった。

聴き方としてはiPhoneなりiPadなりをヘッドフォンの出力からアンプに繋ぐだけで聴いていたのだが、まぁこれだと音質は良くない。直で繋ぐだけだとヘッドフォンで聴く音をただスピーカーから出力しているだけなので、そういった音だ。しかし、ここ数年のあいだ配信はBGM程度にかけて聴いていたのだが、夏も来て外出もできないので(もう秋だが)音質改善作業をしてみることにした。

自分も最新のオーディオにはそれほど詳しくはないのだが、まず、タブレットとアンプを繋ぐ間に挟むUSB DACというアダプターが必要なのだが、これで音をアナログ変換して出力してくれる。Apple Musicがハイレゾ配信を始めたこともありDACは必要なのだが、色々なDACが発売していて選びきれないので****カメラにメールで問い合わせをしたらメールの返信ではなくダイレクトに電話がかかってきて驚いた。しかも結構なテンションでだ(笑)この系統の人たちはこういう質問を投げかけると、いつも嬉しそうに親切にそして情熱的に事細かに説明してくれる。なので大好きだ。因みに今はDAC等の機材をネットワークプレーヤーと呼んでいる。そうなると自分の持っている機材群はもはやアナログ時代の機材だ。

今回、いくつかの機材を紹介していくので試しにアフェリエイトに挑戦してみようかと今思った(笑)そう思って色々とアフェリエイトサイトに登録したり、サイトの作り方を調べて作りこんだら時間が経ってしまった。とにかく機材を紹介してみる。

まずは量販店の薦めるUSB DAC。

そこそこのアンプを持っているのならと、一押しはmarantzのND8006ネットワークCDプレーヤー。価格は12万円ほどしてしまうが、CDプレーヤーとUSB DAC,そしてWi-Fiとbluetoothでの接続もできる。音質もmarantzならではということで、これを聞いてほぼこれに決めた。CDプレーヤーがダブってしまうがまぁいい。


マランツ Marantz ND8006/FN CDプレーヤー シルバーゴールド [ハイレゾ対応][ND8006FN]

2種目がDENON,DNP800ENネットワークプレーヤー。これは4万円程の価格。しかしUSBはなく無線のWi-Fi,bluetoothで聴くことになる。


デノン Denon DNP-800NE/SP ネットワークオーディオプレーヤー プレミアムシルバー [ハイレゾ対応][DNP800NESP]

3機種目がお手頃の価格のifi AudioのZen Pac。2万円程。ハイレゾ音源にも対応している。


ハイレゾ対応 USB-DAC iFI-Audio アイファイオーディオ ZEN DAC バランス出力対応 据え置き 家庭用 アンプ 【送料無料】【1年保証】

といった機種で、買うならmarantzにすることにしたのだが、まだ買っていない。それを買う前に実は別のことをしなければならず、それは今使っているスピーカーの高さを変えることだ。このあたりからオーディオオタク的な内容になるのだが、やはり以前バンドやDJをやっていた人であればスピーカーの高さや位置、振動などには頭を使ってしまうものであり、一度現場を体験したのであれば、そういう思考の生き物になってしまうように刷り込まれているのでしょうがない。

そこでスピーカースタンドを購入した。メーカーはtaocでBTS50Lというスタンド。こちらもメーカー側が親切に説明してくれて自分の4302のスピーカーであるとブックシェルフ型のやや大きめのサイズなので天板の大き目な50Lが良いとのことだった。このスタンドにセッティングしてみて聴いてみると、劇的に音が変わった。スタンドの下には昔自分で作ったコンクリートスタンドが敷いてある。ここまで劇的に変わるのならばとインシュレーターも購入してセッティングしてみた。これもtaoc製でTITE-33S4。振動減衰と振動遮断効果から、低域から中低域にかけて音の輪郭が明瞭になる効果があり、それに伴い全体の音像もクリアになるとメールに書いてあった。それにしても馴染みのない人からするとただの鉄の塊なのだが、そこそこ値段はする(笑)


TAOC BST50L スピーカースタンド 1本 BST-50L


TITE-33S4 タオック TAOCインシュレーターTITE-33S【4個1組】 TAOC

しかしタブレットでも配信音源だとヘッドフォンoutからの直繋ぎでDACを持っていないので音質が完璧ではない。そこで試しにCDをかけようと探してみると懐かしきFree SoulのオムニバスのCDが色々出てきた、それ以外はほとんど処分してしまっている。そしてこのFree SoulのCDをかけると、めちゃくちゃ音がいい(曲も良いが)。SoulとFunkなだけあってベースとリズムが良い具合に絡みそれらが弾んでスピーカーから鳴っている。

外に出ることが難しくなっているが、意外とすることは色々とあり(ちなみにTVとアンプを接続して映画の音を鳴らすだけでも映画の見方が変わるほど音が広がる)映画と音楽があって、ワインとつまみでも用意すれば最高の環境は作れてしまう。秋に向けてこういう場所作りをしてくのもいい。自分の年齢もそういう頃合いになった。

私的音楽記録談 2020~2021(紹介しきれないので今回のはVol.1とします。)

最近聴いている音楽でその中でもよく聴いていた曲をあげていくことにしてみた。特にこの1年間は在宅していることも多かったのでホームリスニングに集中できると色々探してはいた。しかし1年前のコロナ禍初期は幾分落ち着かず音楽に今一つ集中できなく、憂鬱そしてメランコリックな曲を聴いていたように思う。

前置きはぬきにして、特にランキング形式で書いていくようなことはなく、これから思い出しながら挙げていくので新旧問わず、ポップスからテクノ、ジャズ、ブラックミュージック、現代音楽まで順序はランダムだ。

それでは「私的音楽記録談」

Jenevieve/medallion

90年代的なR&B。HIPHOPもテクノも90年代的なのが流行ってるのか。これはPVも90’sのようで見ていて格好良い。

あと最近、聴いて驚いたのは、藤井風。彼は天才かと思うくらい歌も作曲も完璧で大物になりそうな若干23歳。

藤井風、曲名は「何なんw」

PVもマンハッタンを練り歩いており、彼はR&Bをやっているのかと思い、この曲って何かを思い出すんだよなと考えていたら、SWVや過去のR&Bの曲が頭に浮かんだのだけど、TLCのBaby-Baby-Babyをちょっと思い出した。

と言っても曲は全然違ってますね。元ネタとかあるのかな。

「神様助けてヤバメヤバメヤバメ」と歌うところが好き。

Sam Gendel/Eternal loop

サックス奏者Sam Gendelの自宅録音盤。ジャズと映画音楽の全編物憂い曲調、だが非常に居心地の良い音楽。かけっぱなしにしてしまうと気持ち良すぎて一日が終わっている。

心地が良いと言えば、

Maye/ Tú

マイアミのSSWだそうです。ラウンジーなラテンミュージック。

バカンスに行きたくなります。

このノリで次の曲へ。

The Marias-Ruthless

LAのネオソウルグループと紹介されてました。これは良いですね。PVもボーカルの娘もかわいい。これもバカンスに行きたくなる、映像はクルーズ船。

あとはコロナ禍ということもあり、結構静かめなピアノソロの曲をよく聞いてたんですが、

Jhon Hicks/After the morning

分かる人はすぐ分かるヌジャベスのネタになっている曲です。これは本当良い曲。

このまま一緒にJazz PianoのFumio ItabashiのWataraseも続けて聴いていきます。

このままJazz Vocalに続けて、

Outside Inside /Torun Eriksen

Troye Sivan – Take Yourself Home

Troye Sivan、美男子シンガーとのことですが、これは落とされます。

Heavenly – Cigarettes After Sex

Cigarettes After Sexのこの曲もダウナーでアンビエントで聴いてると落とされます。でも良い曲。

Miyu Hosoi/Jardin

これぞ2020年の夜に鳴ってしまうような曲。美しいです。

あのAutechreも新しい曲を出してました。音楽家みんなが創作活動していますね。

Autechre/r cazt

丁度こういった時期に聞く音楽かなと。

次はガンダムのメインテーマを菊地成孔さんがやっていて、聴いてなかったので聴いたらフリーキーで格好良かったです。2016年の曲です。

ガンダム・サンダーボルトテーマ

世界的に評価の高いTigran Hamasyan

ジャズ、クラシック、アルメニア民謡が混ざっていて映像も面白い。

いかん、紹介しきれないのでまた次回に続けるということにします。

最後はCarlos Cipaのメランコリックピアノです。

Carlos Cipa – Dreamlessly (on Blüthner Grand, 1935)

以上。だけではないのですが、書き終わらないのでまたいつか次回、この企画で書いてみます。

ギターの練習を生活に加える

昨年くらいからギターをまた練習し直していて、実際は東京から出る時に、もうちっと練習し直すかとクラシックギターは引越しの度にずっと持ち歩いてたんですが、なかなか練習に向き合えず、クローゼットの中に神棚のように拝んでいたですが(笑)まぁ、やはりこんな時期で外出制限もされていたので、譜面を買ったりして練習してました。練習しているのはボサノバギターの基礎からです。学生の頃は何曲か練習して弾いていたんですが、今やってみるともう指で弦を押さえるだけで、指が痛くなってしまいます。が、半年もやってたら昔の感覚が少し戻ってきました。

それで練習していて思ったんですが、やっぱり楽器はいい。非常に楽しい。もうコード、特にボサノバのコードを押さえて鳴らした瞬間の音なんてもう、天使です、天使。雨の日になんか鳴らすともはや音響です。

自分は音楽好きなんで、あれですけど、誰しも本当に好きな曲って一曲あるじゃないですか?絶対的な曲。逆らえない曲?(笑)自分ではそれはブラジル音楽では超有名曲のコルコヴァードなんですが、これを弾いてみたかった、昔の話ですけど。で歳を取ったらボサノバでもやってたらいいかなと。以前、Nora Jonesのライブを武道館で見たんですが、彼女がアルバムの4枚目かな、その辺でポップス寄りになってきていて、それはそれで良いんだけれど、そんな売れ線のジャズミュージシャンがライブでカントリーブルースを演奏したんですよね、ちょっと土臭い。しかもカントリーのバンドまで結成して。そんなの受けないだろうとも思ったのですが、これに非常に感激して、ここまで売れてもジャズ、アメリカ音楽の原点に向かうんだなと思い、自分は当時DJをやったり、どっちかというと興味の方向は電子音楽だったんですが、クラシックギターを手に入れたんです。学生の頃からもっていたセミアコのギターはもうボロボロでしたので。

精神的に鬱や不安定な人なんて楽器をやればいいのになと本当に思う。自分は特に鬱とかそういうのはないですが、この楽器に集中する時間って、今になって本当に貴重だと実感しました。学生のころはね、よく弾いてましたけど。でもみんな止めてしまうんですよね、働きだすと。仕事に夢中になることを悪いとは言わないけど、そうなると音楽に向かう時間は自分で作らないと難しい。過去に音楽をやっていた人って本来は音楽家の精神が宿っているはずなので、社会人になってお金や経済のことが中心になって、音楽の才能をどこかに引っ込めてしまうのは勿体ない。音楽はもう卒業したとか意味がわからん。

とりあえず、今はイパネマの娘と、ワンノートサンバを毎日弾いています。このワンノートサンバのイントロなんか弾いて聞いたらクラっときますよ、ホントに。

ちょうどこんな時に菊地成孔さんがラジオで音楽家の育て方について話をされておりました。これも非常に良い話でした。

以下文

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せっかく音楽が好きな人をマウントとって音楽嫌いにさせた奴らは全員地獄行きです。一度でもやっちゃったなって経験がある人はすぐ懺悔してください、どこのお寺でも神社でも教会でもいいから懺悔してくださいね(笑)

音楽家の育て方として、まず音楽を嫌いにさせないで音楽において嫌な目を一切させずに育てば全員音楽家になれます。

音楽家になれない、音楽家になりたいのになれないというケースの90%以上は、楽しくやって調子良くいい気分でやったら誰かにダメ出しをされたという屈辱によって音楽が嫌いになることによって挫折しているので、才能がなくてなれないんじゃない。これはすごく大切なことで、音楽の才能っては人間に絶対備わっています。ただその音楽の才能の芽を摘んでしまうのはトラウマというか嫌な経験で、屈辱経験なので、屈辱経験と精神的外傷は別です。だからトラウマではないです。もし、さぞかし嫌な言い方されて、がっくりきて、音楽が嫌いになってしまったのならば、そんな奴はやっちまえばいい、殺っちまえばいいと思います(笑)

自分は音楽家に対して、「駄目だ、そんなのじゃ!」なんて言えやしなくて、潰されれば潰されるほど這い上がってくる、それが本物だなんていう考え方は、とにかく音楽でそれはないです。

音楽はやりたいようにやらせて、どんどんイイネイイネ言っていくうちにできてくるから。だから音楽は屈辱経験を与えず、のびのび演奏すれば絶対に才能が開花して肉体化しますのでそのことは忘れないでください。

最後に最近好きなジャズバンド、というかAndrea Motisというバルセロナ出身のジャズボーカル兼トランペット奏者。調べるとNora JonesやGregory Porterのプロデューサーと同じジェイ・ニューランドとブライアン・バッカスと記載してあったので、その辺りが好きな人は結構気に入りそうです。これを見てやはりセミアコが欲しくなりました。GibsonのES335を買うか買うまいか。以上。続く。

新年のご挨拶と、Offsonarの動画編集に対するコメント返信

新年あけましておめでとうございます。新年と言っても年末年始はほとんど仕事でキッチンで過ごしていたので、もう寝不足でしょうがないです。なので世間は失業やら解雇やら言われているのが信じられないくらいです。そして気づいたら今日はもう1月7日。社会はロックダウンやらトランプのおっさん支持者がワシントンに大集合してたりと(自分もTwitterを見てたらワシントンへ行きたくなってしまいましたが)、こんな日まで働いてたらワーカホリックと何ら変わらないとも思いますが、忙しい中で時間を作って映像の編集作業をしているので、何とか完成したとも言えます。そんな先日配信した、バルセロナのダンスミュージックフェスのOFFSonarの感想を友人のO君(男性)が丁寧に書いてくれました。

「以下O君(男性)の感想文」↓

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あけましておめでとーございまーす

ひろたんのYoutube、クリスマス前くらいには見終えてたんですが、いろいろ考えてるうちに今日になってしまったよー!

75分、ガッツリ見させてもらいました!

個人的にはアリでした!ひろたんがFBにも投稿してた外人のコメントと一緒でここまでフッテージを垂れ流してるのはリアリティ番組ハンパない!!!

そこは間違いないッス!「あの現場にいだんだよ」感はすごいし、それを画像と音でこっそりつなげて違和感なく繋げてるのとか、ひろたんがFBで言わなきゃ自分もわかんなかった!!

あとは、ヒロたんの思いがどっちなんだろー。ってとこですかね。

再生数を伸ばしたい。なのか、自己満なのか。

自己満だったらあれはいいと思う!超絶リアルだし、そこにいるかのような感じだし。ただ、再生数伸ばしたいなら説明が必要かもしれません。あとはタイムラインとか、ヒロたんの感情とかを動画の中に入れたほうが、感情移入というか、わかりやすいかも。

ああいうイベントに行きなれてたり、最初から行きたいやつが見たらあの音楽に飲み込まれてる街全体の雰囲気とか超伝わるけど、見る側の意識が高くないと追えない部分はありそうでした。

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以上、という内容でした。

とにかく今回の映像の現場のリアル感が少数ながら伝わったことが良かったのと、繋げているのが気づかれてなかったのがDJ仕事としては嬉しかったです。いやー、気付かないもんですね。とにかく曲と曲の繋ぎ目はフェードアウイトインで何度もやり直ししたので、普通に聴いていたら粗はほとんど目立たないと思います。それが現場感を出す上で非常に重要になってるんですよね。

この作品を作ろうと思った時に思い浮かんだのが、映画「ウッドストック」(笑)

内容は詳しくは覚えていないけど、アメリカは70年代にあった3日間のロックフェスの映画です。ジミヘンやジャニス、WHOといった面々がとにかく本気で演奏していて見ている客も本気。商業主義がなく、ひたすらリズムに合わせて体を夢中に動かしているああいった雰囲気を作ってみたかったんです。因みにあれって編集しているのはマーティン・スコセッシ監督です。OFFSonarも色々なレーベルが集まってイベントを行っているので全く商業主義ではないとは言い切れないけど、さすがにミニマルテクノというジャンルで商業をしようとする人はそんなに多くはないと思われ、みんなひたすらその場を心底楽しんでおり、まさに狂乱の渦。こんなのは日本では開催されないだろうし、しかもプロフェッショナルなカメラで撮影している人もいないので、これは作らないとならないと自分のミッションとしました。

テクノミュージックは僕が聴いていたのは90年代の頃で普段はそれほど聞いてはいなかったのが、この2,3年くらいによく聴くようになりました。それは、あのダークで落とされる曲調が今の混沌の時代に妙に似合うから。そして、2019年のOFFSnonar、あの時期のああいったフェスの開催はやばい。もう世界がめちゃくちゃになりそうな一歩手前をあの場で感じることができて、少し狂気すら感じました。実際にその後すぐパンデミックになるのですが。

そして何度も書いているCharlotte de Witte,僕は彼女を女というよりは男として見えていて選曲もたくましい。昔はアイドル的なとも言われていたけどそんなことはなく、非常にっかっこいい。煙草を吸いながらプレイするトップDJの女性もなかなかいないだろう。

映画「ウッドストック」ではジャズ・ミュージシャンのマイルス・デイビスも出演していてこれの一番記憶に残っているのが、ジョニ・ミッチェルとマイルスがすれ違うところでマイルスがめちゃくちゃ怖い。そんな舞台袖を撮りたくてフッテージを長めにして、盛り上がっていないかもしれないけど、DJが次のDJにチェンジする時って個人的に好きな瞬間なんです。そういったイベントの現場感を出したかった。

そして「僕の思いが、再生数を伸ばしたい。なのか、自己満なのか。」

なんですが、ここまで書いてきて分かったんですが、作業に没頭しちゃってて何も考えていないですね。そうそう、考えられなかった。最初は考えましたよ、こんなに長いんじゃ再生されないよなー、と。完成した後にもね。でも作業を始めたらそんなのどうでもよくなって、自分で撮った動画に自分が興奮してました。感情表現に関してはフッテージでよくカメラがブレる瞬間にそれを感じてもらえればいいかなと、見てくれる人の想像に任せることにしました。というか想像してほしい。なので自己満の部分もありますが、思いは「見る側への問題定義」です。(笑)

そして最後の感想で、

「ああいうイベントに行きなれてたり、最初から行きたいやつが見たらあの音楽に飲み込まれてる街全体の雰囲気とか超伝わるけど、見る側の意識が高くないと追えない部分はありそうでした。」

これはその通りだと思います。僕としては、逆に見る側への願いとして、追ってほしいという想いがあって、意識高くなってほしいなんて言ったら超おこがましいのですが、フェスってのはこれのことを言うのであって、規制に守られ過ぎたフェスや音楽なんてのはリアルじゃないし、本当にフェスに行くってのはそんな規則もルールも危ういところへ行くものなので(昔はライブハウスやクラブってのは少し怖いところだった。)何か違う感覚が見えてくるんです。来ている連中の意識が高いから、うかうかしていられない気持ちや、クリエイターも多いので自分は何を表現しているのか?自分の好きな音楽というものをどれだけ好きなのか、理解しているのか?と試されているような感覚もあります。海外旅行もそうですが、日本にいるのとは全く違い、守られていない環境へ行くからこそ真実が見えるわけで、この映像は言葉では伝わらないし、真実を見たいなら映像を見て自分で考えてもらいたい、そして現場へ行ってほしい、という気持ちも含まれてます。

まとまったかな?

こういった解説は制作後になると色々と発見があって説明できるけれど、実際の制作中は没頭していて、1クリップ1クリップを繋げる時に(今回は曲のテンポと映像の両方)にいちいち興奮して作業していました。やってみて分かったのは、またフェスの映像を撮りたい。それをまた編集したいということです。現場の音だけでもここまでできることが分かったので、DOKKINKIN TVの旅の映像も音楽なしで現場感を伝えらえる作品を作ることも考えていこうと思っています。

OFFSonar july 2019 barcelona

This footage is a three-day documentary at the Music Festival Sonar and Off Sonar on July 18, 19 and 20, 2019 in Barcelona. Various famous DJs appeared there. Charlotte de Witte, Anna,Ida Engberg , Âme b2b Dixon,etc. This video and sound have some rough parts, but I was able to capture the enthusiasm of the actual audience. I want you to turn up the volume and see it. And I hope this festival will be held again soon. Charlotte de Witte footage can be seen after 25 minutes.

この映像は2019年7月18日、19日、20日にスペイン、バルセロナで行われたOFFSonar、そしてSonarのフェスティバルの3日間のドキュメンタリーである。 3日間すべてを撮影できてはいないが、撮影した映像を編集してみて改めて本当に最高だったことを実感することができた。 様々なDJが出演したが、その中でも特にCharlotte de Witteのプレイは凄まじく、この年のこの瞬間が一番脂がのっていた時期のように思う。編集した映像と音は粗い部分があるが、実際の客の熱狂ぶりも撮れており、現地の様子がよくわかると思う。今年2020年には開催されなかったが、遠くない日にまた開催されることを願う。

OFFSonarについては後日、追記します。

Charlotte de Witte 渋谷Vision

今年の夏のバルセロナでのOff sonarで見て、またCharlotte de Witte 渋谷visionに行ってきましたが、人が相当混んでいて、とにかく暑くて酸素が薄い。。。なので全部は見られなかったですが、音と選曲は最高でした。環境が良ければもっと見たかったです。

Charlotte de witte 来日

今週末6日は渋谷VisionにCharlotte de Witteが来日するそうです。
バルセロナで見て、まさかの来日。
バルセロナOffsonarの時のプレイ中のCharlotteの和やか写真が撮れました。ちょっと身近な感じでアットホームなパーティでした。ちなみにチケットはsoldoutになっていました。

Fuse adriatique/BELGIUM

ベルギーのブリュッセルにあるクラブ、fuseに行ってきた。ベルギーといえばやはりヨーロッパであるし、ドイツも近く、そうなると個人的にはそこはテクノミュージックということになる。ちなみにR&Sレーベルがあるのもベルギー、エイフェックスツインのアンビエントワークスも今思い返すとR&Sから出している。

4年程前にドイツベルリンのベルグハインというクラブに昼と夜との二回訪問したが、二回ともドアマンに断られたこともあり、とにかくこの辺りのクラブには何と言うか扉の向こう側へ潜り抜けたいというような願望がある。そして、この日に行ったfuseの入口のセキュリティチェックは全くない。パスポートチェックもなし。中も自由に動ける空間だった。(セキュリティチェックがないというのも無茶苦茶な気もするが)中は四つ打ちのダークなミニマル音がコンクリートからドカンドカン響き返ってきていてライブハウスでテクノが大音量でかかっているようだった。年齢層が高そうな人達も普通に踊っていて、そういった文化でこのセンスなのだから居心地は最高だった。落ちすぎだろうというようなダークなブレイクで盛り上がっているところが面白い。

この日のトリはadriatiqueだったので夜中3時くらいには人が満杯で外は行列もできていた。ちなみに次の週はcharlotte de witteで、スケジュールを見るととにかくメンツがすごい。世界各地でのDJのスケジュールを見ているとベルギー出身のDJのamelie lensはたしかその日はロンドンに行っていたのだが、近々来日するそう。ここのところテクノ界隈が面白い。

adriatiquehttps://youtu.be/CQZYzGO8QlM‪Charlotte de Witte | Tomorrowland Belgium 2018 https://youtu.be/mWvdsMwnGmM @YouTubeより‬