フィリピン・セブ島ITパークへの再訪

約三年半ぶりのセブのITパーク。

随分、建物が増えて変わってしまっていて驚いたが、確かに前に来た時は工事中の敷地があったので、それらが完成したようだ。テナントは募集中のようでこれからのように見える。3年ぶりに来ると街も変わっているが、自分の今住んでいる場所や仕事、そして考え方も三年前とは変わっていることを実感できる。方向性が変わったのか成長したのか歳を取ってしまったのか複雑な気にもなる。

2014年夏の語学留学での学校周辺はかなりの熱気があり、ITパーク中心のタクシー乗り場のあたりのバーはかなりの人で溢れていたのだが今はそれほど人はいない。マンゴーストリートのジュリアナも移転してしまいあの時の盛り上がりはなかった。今は語学学校のQQ Englishの隣のパークにあるピラミッドに歓楽地は移ったのだろうか。毎週末、この新しくできたピラミッド周辺ではナイトマーケットが開催されている。その場所を探しにいったのだが、アイランドホッピングの後で身体を冷やしたいこともあり、残念ながらたどり着けずホテルに戻ってしまった。現地で知りあった人から行った時の写真を見せてもらうと、かなりの人で活気がある様子。セブの活気がなくなったのではなかった。2014年の夏の熱気は場所を変えてジリジリと続いているようだ。

過去と現在の整理を香港で行う

これまでの数年間のことを整理すると、旅に出た時に異文化や言葉への興味が重要な指標になっていたように思うのだが、今の自分にとってそれはそれほど重要ではなく、そういった気持ちもあまりない。もちろん旅に出ることは大好きだが、きっと目的を違う別の方向へ向けてみたいと思うようになったのだろう。それは少し残念なことのようにも思えるが、例えばモチベーションの低下や、その事に飽きてしまった現状などだ。これは自分にとっては今迄興味があったことが当たり前になってしまい海外にいても日本にいてあまり変わらないという状態。しかし、このことは次の段階に進めるというタイミングが来たということであって、やり方次第ではもっと面白いことに繋がるのだ。 

実は今回の香港行きは香港に行くことだけが目的ではなく、香港の街中で何人かの友人と待ち合わせをするということがポイントで、皆スマートフォンを持ち合わせているし、元々旅慣れていた彼らのバックの中は何かしら面白い機材が入っていたりする。飲茶の店に入るとテーブルの上には僕達のカメラ機材がいくつも置かれていた。香港で何人かで待ち合わせるということ、これはLCCが一般化した社会なら物理的にはことさら簡単だ。日本から香港行きのチケットは今や片道1万円前後。ただスケジュールを合わせることだけがやっかいだ。そこで二泊三日ならばと予定を合わせて調整してみた。  

待ち合わせ場所は初めから決めてはなく、途中で連絡を取りながら九龍島の重慶大厦の一階ですれ違い様に声を掛け合い会うことができた。何だか新宿で会うみたいな感じだよねと話すと、友人から、もう新宿も外国人ばかりで香港も新宿も変わらないんですよと言われ、この数年間で人種の住処が少しずつ入れ替わっていることを実感した。こういう環境が当たり前になっていて、こういう話ができる人達が集まり何かをするとなれば、これはポストバックパッカーの集まりなので、何か次の面白いことへの話に繋がるし、未来への願望や想像力が湧いてくる。とにかく一緒に歩いているだけで面白いことが起こるのだ。 

中華料理で初めてミシェラン三つ星を獲得した龍景軒。値段はそれなりで、ワインリストの中身を見ると普通にシャトーマルゴー150万円と書いてあり数十万円のワインが並んでいる。この店の予約を取ろうと思えば三ヶ月程待つことになり非常に困難である。しかしそこに予約されている僕の名前は別人の名前になっているのだ。