ベルギーのブリュッセルにあるクラブ、fuseに行ってきた。ベルギーといえばやはりヨーロッパであるし、ドイツも近く、そうなると個人的にはそこはテクノミュージックということになる。ちなみにR&Sレーベルがあるのもベルギー、エイフェックスツインのアンビエントワークスも今思い返すとR&Sから出している。
4年程前にドイツベルリンのベルグハインというクラブに昼と夜との二回訪問したが、二回ともドアマンに断られたこともあり、とにかくこの辺りのクラブには何と言うか扉の向こう側へ潜り抜けたいというような願望がある。そして、この日に行ったfuseの入口のセキュリティチェックは全くない。パスポートチェックもなし。中も自由に動ける空間だった。(セキュリティチェックがないというのも無茶苦茶な気もするが)中は四つ打ちのダークなミニマル音がコンクリートからドカンドカン響き返ってきていてライブハウスでテクノが大音量でかかっているようだった。年齢層が高そうな人達も普通に踊っていて、そういった文化でこのセンスなのだから居心地は最高だった。落ちすぎだろうというようなダークなブレイクで盛り上がっているところが面白い。
この日のトリはadriatiqueだったので夜中3時くらいには人が満杯で外は行列もできていた。ちなみに次の週はcharlotte de witteで、スケジュールを見るととにかくメンツがすごい。世界各地でのDJのスケジュールを見ているとベルギー出身のDJのamelie lensはたしかその日はロンドンに行っていたのだが、近々来日するそう。ここのところテクノ界隈が面白い。
adriatiquehttps://youtu.be/CQZYzGO8QlM Charlotte de Witte | Tomorrowland Belgium 2018 https://youtu.be/mWvdsMwnGmM @YouTubeより
深夜便を利用しての二泊四日の短いベルギー滞在。なぜ短い期間しかないのに来るのかと考えると、もちろん仕事もあるし、なかなか休みが取れないということが大きな理由だが、短い期間でも行けるものなら行ってみたいという気持ちの方が大きい。そういう気持ちが膨らんだのか、ここ最近は二泊や三泊のプランばかりが続いている。そしてそんな短い期間でヨーロッパなど行くことは可能なのか?ということも考えてしまうが、ここ最近のスマートフォンの進化はすさまじく機能も定着してきて、昔のように行き先や営業時間をいちいち本で調べながら街を歩く必要がなくなり、あらゆることが短時間でこと済ませられるようになった。そういう作業に慣れれば時間にも余裕が生まれ、短い期間だろうがプランを詰め込むことができる。
少し前まではホテルの予約や目的地へ到着するまでに今よりは手間がかかった。それはそれで移動中での非常に楽しい作業なのだが、それは昔の話し。昔は良かったという話しに留め、旅の今の新しい楽しみ方を楽しめば良いと思う。そして大体こういう短期間で忙しく移動していると、そんなに短い期間では折角の旅行が勿体ないのでは?ということも言われるが、僕から言わせてもらうと行かないほうが逆に勿体ないのでは、と考えてしまう。
二日目にブリュッセルから電車で40分ほどで行くことができるアントワープ。街中は王立芸術アカデミー校もあるせいか、そういった雰囲気、店があるのはもちろん、尖っていてそして洗練された人達が歩いている。到着する中央駅は19世紀に建てられ、内装も外装も非常に古く360度全てに目が行ってしまい、それを見ているだけですぐ時間が経ってしまう。アントワープの駅は時間が止まっていて永遠に存在するような気がしてしまうが、僕たちにある時間は有限だ。僕たちの普段抱えている仕事や生活で抱えている問題の全ては本当に必要なことなのだろうか。もし本当に必要でないことが多く含まれるのであれば、自分達で無駄な問題を作りだし、そこに時間やお金を消費し、人生の貴重な時間を浪費していたりはしないだろうか?
もし、そうであれば僅でいいので時間を作り、ここに来てみるといいと思う。そんなことを考えてしまうほどアントワープの中央駅は素晴らしく、暫し立ち止まり何かを考える時間を与えてくれる。
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